『7番の独り言(2人の守護神)』
- 靏見 将之
- 2016年8月24日
- 読了時間: 3分

鶴見将之の 【7番のひとりごと】
第2回タイトル 「2人の守護神」
前回は芦沢さんと聖士君のスーパープレイヤー2人にスポットを当てたが今回はハイレベルな守護神争いをしている長井洋平、永塚裕伴の2人に注目してみようと思う。 チーム結成当時、純粋な専属キーパーといったら長井1人だけだった。 高校時代、昼休みなどを利用してサッカーをしていたという総和工業のメンバー達。そこに混じってキーパーというポジションを自ら選びやっていた男こそが長井、彼だった。 中学時代は野球部、高校時代はチンカス部(帰宅部)とサッカー経験は無いものの、キーパーの基礎はこの「休み時間」から磨かれたのだろう。 部活に所属していたわけではないので専門の知識はないが独学の知識と本能のままで着実に上達していき、VANHOUTENの全盛期に作られた、銀河系軍団「GALAXY」の正GKに選ばれた。 キーパーといったらチームを鼓舞する迫力と的確なコーチングの声が重要だが元々、口数の多くない、声の小さい彼にはそういうものは無縁だった。しかし、そのウィークポイントを感じさせない反応の速さ、どんなシュートも怖がらない度胸の良さが備わっていたからゴールマウスを守り続けられたのではないかと思っている。 一方、今でこそ、大会となったらフィールドプレイヤーとしてはほとんど出場せず、キーパーを中心に、となっているが、昔はDFなどを主戦場としていた永塚裕伴。 近年は加齢による体力的な衰え、彼女もでき幸せ太りでより一層、体が大きくなってかほとんどフィールドに出る機会が減ってしまった。 しかし、そんなとこに運命のイタズラなのか、彼の生きる道ができた。 長井がサッカーVANHOUTENを辞めてからの空いたキーパーのポジションに入った時だった。 すると、毎試合ビックセーブを連発。元イタリア代表のトルドを彷彿させる勢いの技術、体格を生かしての力強いゴールキック。 なにより中学時代のバスケット経験を生かしてのハイボールのキャッチ技術は目を見張るものがあった。 そこからチームメイトからの信頼も勝ち取り正GKへとのし上がっていった。 私から見たら今のこのチームに2人も正GKがいるのは非常にプラスな要素だと思っている。 チーム内でも一番早く結婚し子供も授かり家族というゴール以外の守るものを見つけた長井。 恋愛に関しては臆病で遅咲きではあったが彼女もでき、現在は順風満帆な永塚。 今、合コンとスナックの飲みをただただ繰り返すクズのような生活を送る私にとってはどちらも羨ましい存在なことは間違いない。個性派揃いのこのチームの中でも格別に個性の強いこの2人。 今後もお互いに切磋琢磨しフットサルの守護神争いも、プライベートの幸せもハイレベルの戦いを期待したい。 この2人のレベルアップはチームのレベルアップと比例しているから。
鶴見将之
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